2014-11-27 :ノイタミナムービー第2弾「Project Itoh」『虐殺器官』『ハーモニー』のスタッフ解禁!更に『屍者の帝国』劇場アニメ化決定!
今年3月開催された「ノイタミナラインナップ発表会2014」の場で『劇場版PSYCHO-PASS サイコパス』に続くノイタミナムービー第2弾として発表されて以来、大きな注目を集めている「Project Itoh」。
これまで、2009年に34歳で夭折した小説家・伊藤計劃が遺したオリジナル長篇小説『虐殺器官』『ハーモニー』の劇場アニメ化という第一報と、人気イラストレーターredjuiceによる新規ビジュアルが公開されたのみだったが、11月27日に開催された「ノイタミナプロジェクト発表会2015」にて、ついにスタッフ情報が解禁された。
『虐殺器官』『ハーモニー』のスタッフ解禁!
『虐殺器官』は2006年の『Ergo Proxy』以来、国外からも大きな注目を浴び、次回作を嘱望されていた村瀬修功が監督を務め、『サムライチャンプルー』など硬質でスタイリッシュな作品に定評があるmanglobeが制作を担当。『ハーモニー』は、『AKIRA』の作画監督など長きに渡って第一線で活躍し続けるなかむらたかしと『鉄コン筋クリート』で日本アカデミー賞最優秀アニメ映画賞など数々の賞を受賞したマイケル・アリアスのダブル監督。制作は『鉄コン筋クリート』他、劇場作品をコンスタントに発表し続けるSTUDIO4℃。
新たに、伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』劇場アニメ化を発表!
『屍者の帝国』牧原亮太郎×WIT STUDIO
更にこの日、もう1つ大きな発表が用意されていた。
『虐殺器官』『ハーモニー』に加え『屍者の帝国』も劇場アニメ化されることが、イベント内で明らかになった。この原作は、伊藤氏が遺した30ページの序文を、盟友として知られる芥川賞作家・円城塔が書き継いで完成したもの。
「人は死してなお、生きる続けることが可能なのか。」これはまさに病床で執筆を続けた伊藤計劃氏が探求を続けたテーマであり、未完の物語が他者によって書き継がれ完結するという事実さえ、伊藤氏の計劃(プロジェクト)だったのではと実感させるほどの必然的帰結として受け入れられた。
『虐殺器官』『ハーモニー』で描かれた近未来から一転、『屍者の帝国』は産業革命を経て活気づく19世紀末のロンドンで幕を開ける。前世紀にフランケンシュタイン博士が開発したとされる「死体蘇生技術」により、“死者=屍者”を新たな労働力として活用するというサイバーパンクな都市設定。主人公は、シャーロック・ホームズの相棒となる以前、医学生のジョン・ワトソン。彼はある目的のために屍者・フライデーを伴い、世界各地で冒険譚を繰り広げる。
行く先でワトソンが突きつけられるのは「生者と死者」の境界線。魂の在処(ありか)。
第33回日本SF大賞特別賞を受賞した本作の劇場アニメ化を手がけるのは、『ハル』でロボットと人間の恋愛模様を繊細に描いて劇場監督デビューを飾った俊英・牧原亮太郎と、『進撃の巨人』のWIT STUDIO。同スタジオでの牧原監督作品は『ハル』に続く2作目であり、信頼の絆で結ばれたスタッフが再集結した。
redjuiceが全作品のキャラクター原案を担当!新ビジュアル公開!
既に『虐殺器官』『ハーモニー』の第1弾ビジュアルは公開されているが、この日、『屍者の帝国』も含めた『Project Itoh』全てのキャラクター原案でredjuiceが参加することも正式に発表された。
ノイタミナへの参加は、TVシリーズ『ギルティクラウン』以来。本日の発表会にて『虐殺器官』『ハーモニー』の第2弾ビジュアル、『屍者の帝国』の解禁ビジュアルが発表された。
『虐殺器官』は主人公、クラヴィス・シェパード率いる特殊暗殺部隊の4人。
『ハーモニー』はヒロイン、霧慧トアン監察官と、権威の象徴でもある赤いコートを纏ったエリート達。そして『屍者の帝国』はワトソンと、彼が行動をともにする屍者・フライデーが描かれている。
それぞれの制作チームとコミュニケーションをとりながらredjuice氏が生み出していった数多くのキャラクター陣に今後注目してほしい。
▼「虐殺器官」ビジュアル第2弾
▼「ハーモニー」ビジュアル第2弾
▼「屍者の帝国」ビジュアル第1弾